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今村均白磁展
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会期: 2024年6月3日(月)−8日(土)
11:00-18:00
会場: 壺中居   MAP ►►
東京都中央区日本橋3-8-5
Tel.03-3271-1835
主催: ギャラリーこちゅうきょ
[写真作品:白磁細工「虫かご」/径.18.0 高.21.0 cm]

三川内焼は必ずしも知名度の高い焼物とは申せぬと思いますが、知る
人ぞ知る味わい深い作品を生み出して参ったのであります。こう申し
ますと多少我田引水の咎めを受けることになるかもしれません。と申
しますのは、三川内焼は私の十五世の祖、肥前平戸松浦家二十六代法
印鎮信が、秀吉の朝鮮出兵に同道し、その終了後に連れ帰った熊川の
陶工達により始められた陶業であり、各代の藩主の意向を受けて平戸
藩窯として発展して参ったという経緯があるからであります。陶工達
は李朝の白磁を再現することを目標に苦心を重ね、良質の陶土、陶石
の発見を経て、三川内焼の一大特徴である純白のしかも温かみのある
磁膚を得るに至ったのであります。その膚に繊細、時に意表をつくよ
うな大胆な絵柄、特に三川内独自の唐子絵等を巧妙な筆運びを以って
描いた呉須絵を特徴としています。その他、細工物にも他の焼物に見
ることのできぬ緻密さを誇っています。旧藩時代より続く武家茶道の
一派、鎮信流を主宰する私にとり、三川内焼はなくてはならぬもので
あります。その伝統の基礎を創った陶工の一人、今村如猿を祖に持ち、
その風を今に伝えるのが今村均氏の平戸窯悦山であります。百聞は一
見に如かず、氏の作品をご覧になることを是非お勧めいたします。

平戸松浦四十一世 松浦 章   


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