二千年前の東洋では、中国大陸の漢王朝が領土を拡げ、勢力を誇っておりました。漢王朝は中央集権国家をめざし、社会制度も発達し学問・文化も高揚しました。 それ以後、王朝が六朝・唐・宋・・・と移り代わっても今世紀の初頭まで、中国は常に社会・文化で近隣諸国をリードして来ました。 今年、西暦二千年を記念して東京美術倶楽部で大古美術展が開催されるにあたり『中国古陶磁への誘い』と題し、二千年前の漢時代のものをはじめ、それ以前の時代のもの、それ以後の陶磁器の小品をそろえました。 卓越した中国陶磁器の美しさをご堪能頂けましたら幸いに存じます。