主催者よりごあいさつ
松島巌先生とコアガラスの出会いは20代の頃、倉敷・大原美術館で古代
のコアガラス小瓶に興味を持たれたことに始まる。
道具も制作技法も明確に伝わってこなかったコアガラス。
独学による制作はみちよ夫人との二人三脚で、多くの試行錯誤を繰り返
されたと聞くが、それは歴史を一つ一つ紐解くような感覚だったのかも
しれない。
そして研究と制作のキャリアを重ねられ、技術は円熟の域となられた今
も想像の自由な羽を広げるようにコア技法での新たなガラスの表情を追
求されている。
ガラスには様々な制作技法があり、その特性による表現の違いもまた見
どころのひとつと言える。
コア技法ならではの重層的な色の調和や紡ぎ出された文様、そしてバー
ナーワークによる色の変化の妙味。
ぜひ「掌中の珠」を見つけに皆さまのお越しをお待ち申し上げます。
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