
監修者(畠山耕治)からのメッセージ

金属表現というものがある。美術、工芸、デザインと様々な分野において金属はその表情を異にしてきた。また技法においても古来より、鋳造・鍛金・彫金とその分野は確立されてきた。今ここに北陸を拠点に金属を使って制作を行っている4人の作家たちにそれぞれの技法を用い、それぞれの表現をしてもらった。ここで重要なのは、表現として美術の領域にあった金属が、もはやその領域を超えての存在価値が求められていることにある。より多様な広がりを持ち、金属という素材がその可能性を示すのである。

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金属作家/金沢美術工芸大学教授 畠山耕治
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主催者よりごあいさつ

金沢にて学び、同エリアを制作拠点とし、孜々として制作に励まれる、若き金工の名手た
ちによる、最新作の競演の場を設けました。
金属造形の第一人者・畠山耕治先生のご監修ご推挽により、坂井直樹(鍛金)、久米圭子(彫金)、水代達史(彫金)、上田剛(鋳金)の諸氏に制作を依頼しました。
各々、自家薬籠中となった伝統的技法に磨きをかけ、さらには高邁な美意識と造形精神とを注ぎ込むたゆまぬ努力の成果=精華が結晶された作品群になりました。
次代に発展する金工芸術の無限の可能性を看取していただきたく存じます。
後代に継承されるにふさわしい品位が高く、魅力を放射する作品ひとつひとつから、様々なメッセージを読み取っていただきたく、ご案内を申し上げます。ぜひ、ご高覧ください。

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ギャラリーこちゅうきょ

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