唐三彩は、20世紀のはじめに中国で発見され、以来多くの人々 にその価値を見い出されて急速に世界中に広まっていきました。 白い陶質素地の上に緑・茶・藍の釉をかけたその美しさから、今 では中国陶磁の中でも最も著名なものの一つとなっております。 我が国では、奈良・平安時代の遺跡より出土することから、その 当時に伝播していたことが知られます。 今回、第三回大古美術展では、この唐三彩の小品を集めてみまし た。身近に飾って御賞玩いただけましたら幸いに存じます。